奇跡と呼ばれたこの村で

紀州有田の湯浅町にある小さな村「田村」。コミュニティハウス「紀家わくわく」は都会と田村を繋ぐワームホール。学生たちが行き来する人口1000人の集落の暮らしと変化を書き残していきます。

【 学生体験記 】実り多きみかんに囲まれた5日間

 

こんばんは!

みかんシーズンが始まりました。

今年はどうなることかと思う自然災害がありましたが、なんとか収穫期。産地みんなで乗り切ります。

 

今回の体験記は「きりちゃん」!

フィッシャーマンジャパンやポケットマルシェという一次産業界で面白い動きをしている団体に身を投じ活発に活動している女の子。

 

ぜひみなさん一読ください!!

思いが詰まってます!!

 

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はじめまして。

お茶の水女子大学の尾形希莉子です。

 

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11/22-11/26の5日間で、80個もの激ウマみかんを食べ尽くすという幸せな生活を送ってきました🍊

も~おいしすぎて、ついニヤケながら食べてしまい、”みかんのろけ”が止まらない日々......笑

 

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私が田村でワーホリをするのは2回目です。
初めて田村を訪れたのは、去年の5月、ゴールデンウィークのとき。
1年半の時を経て、ようやく懐かしさを噛みしめる日々に幕を下ろすことができました。

 


今回のワーホリでは、主に温州みかんの収穫をしました🍊

実は、温州みかんのシーズンに産地へ足を運ぶのはこれが初。見渡せばそこら中がオレンジ色に染まっている風景を見るのが夢だったので、これで一つ夢が叶いました😆(写真だと見づらいですが、かすかにオレンジ色なのは全部みかん!)

 

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晩柑類の収穫と違うのは、みかんの色を見定めて収穫すること。

素人には結構判断が難しく、迷いながら収穫していたらものすごく時間がかかりました💦

片側はいい感じでも、いざ収穫して見るともう片方がまだ色づいていなかったりして、

「時期尚早」

何度この単語を思い浮かべたことか。そして

「ごめんよ、もっとおいしくなるはずだったのに。キミの秘められし可能性を奪ってしまったよ……」

と、何度みかんと会話したことか……

 


ときには

「キミはもっとおいしくなれるはずだ!取らずにおくから頑張れ!」

とスパルタになることも笑

 


そんなこんなでみかんと向き合っていると、あっという間に休憩の時間がやってきて、あっという間に日が暮れて、帰る時間になっています。

 

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市場に出回っているのは「時期尚早みかん」が多い中、お客さんと一対一の直販を行う信太郎さんは、やはりこだわっているんだな~ということを実感しました!

 


こだわりといえば他にもあって、たとえばダンボールの印刷が擦れないように、ラップみたいなビニールを巻いてから伝票を貼ったり、

 

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箱を開けた時みかんがきれいに並んでるように向きをそろえたり。

 

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こういう小さな手間は、実際行ってみないとわかりません。

手伝って初めてわかる農家さんの苦労。夜な夜なの作業、大変だああああ!

 


知っているようで知らないことが世の中にはたくさんあり、私は生産現場のリアルを知るのが楽しくて好きで、もはやワーホリ中毒!?です😂

時期によって学べることは違うから、また違う季節にも行かなきゃな~と、早くも帰りのバスのなかで思っています笑

 

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あと、ワーホリで欠かせない要素は地元の人との交流!

ただ手伝うだけだったら、多分ワーホリの楽しみは半減するんだろな~

漁がお休みの日にくる収穫アルバイトの漁師さんとは、シラストークできたりとか。

もはやみかん農家とは思えないくらい面白いプロジェクトをたくさん担っているかっしーさんには、「梅鶏」というブランド鶏の鶏舎に連れて行ってもらったりとか。

夜は宿泊施設「紀家わくわく」に地元の方々が10人くらい集まってきてくれて鍋したりとか。

私は全然自分から話しにいくタイプじゃないんですが、自然と馴染めてしまう田村のコミュニティが大好きです💕

 

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参加者同士、横のつながりができるのもワーホリの醍醐味の一つ。今回は元から知り合いのメンバーと一緒になりましたが、こういうところで新たな仲間と出会い、全国各地にたくさん友達ができたらいいな~と思います(それにしても黄色いニットの清原さん、ポーズが謎すぎます)。

 

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「善兵衛農園を通じて、有田みかん、田村みかんを知ってもらいたい」


ワーホリ2日目、テレビの取材で信太郎さんがこんなこと語ってたなあ…

田村の人はみんな地元のことが大好きで、それをエネルギーに、活動の幅がめちゃくちゃ広い。

ワーホリもそうですが、誰かに言われてやってるわけじゃなくて。

「自分たち発」の活動がたくさんあるから、本当に面白いです!


これからもどんどん変わっていきそう。
でも、きっと根本的なところは変わらない。
昔からあるものと新しいものが融合して、どんな田村色が生み出されていくのか、とっても楽しみ!そして、少しでも関われることがあったら関わりたいな~😊

 

 

 

都会の生活に疲れた!田舎行きたい!

 

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みかんに囲まれたい!

 

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インパクト大の、太刀魚まるまる一本フライ食べたい!

 

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そして、

またみなさんに会いたい!

 

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なんて、気軽な理由で訪れることのできる場所があるって、幸せです。

入り口ゆる~く、中身濃ゆ~く。

 


そうだ、1年半前に植えた紀州みかんの苗木が、こんなに大きくなっていました。(上がBefore、下がAfter)

 

 

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私も紀州みかんに負けていられません。少しは成長できるように頑張らなきゃ!

「失敗は人生のネタ」(by信太郎さん)ということで、どんどんいろんなことに挑戦していこうと思います!

 


お世話になった方々、ありがとうございました!

またお会いできる日を楽しみにしています(^^)

 

 

 

*おまけ*

鮭!? 畑で弁当食べたときだれか落としたな!

 

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と思ったらみかんの皮でした。こういう面白い発見もできます笑

 

 

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きりちゃんありがとう!

 

ちなみに彼女は本も出しています。

 

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ご当地グルメの地理学」

ぜひ読んでみてください〜、全国の知らなかった1品がそこに...!

 

紀家わくわくにも1冊あります。

サイン書いてもらいました〜

 

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きりちゃんの本はこちらからご購入できます!

↓      ↓      ↓

https://www.amazon.co.jp/dp/4860645502/ref=cm_sw_r_cp_ep_dp_XNX.BbZS8GDFJ

 

ではでは!