【 学生体験記 】まるで新しい故郷のような温かさ
大学ではまだ専門分野が決まっておらず、いろんな学問の基礎を学んでいます。大学で入ったサークルを通じてみかん産地を訪ね、その土地の人とふれあってみたいと思い単身和歌山に行きました。
正直一人で行くのは結構緊張しました。
一日目
一時少し前に箕島駅に到着。英士朗さんが駅まで迎えに来てくれました。
そのままご飯を食べに行き、そのあと受け入れ農家のあつしさんと一緒に作業をしに行きました。最初にご飯を五人で食べたことで少し緊張がほぐれました。
一日目の作業はホークを使って堆肥の山から堆肥をキャリーに入れていく仕事でした。
この堆肥は畑にまいて栄養として使うそうです。堆肥なので勿論なかなか臭いにおいがするのですが、すぐにマスクが用意されそれによって少し緩和されました。
何よりも驚いたことは堆肥から煙が出ていることです!
発酵しているので場所によっては触るとカイロぐらいの温かさがありました。
堆肥は主に腐った枝や葉っぱでできているのでキャリーいっぱいに詰めてもあまり重くは
はなかったです。
作業後はわくわくに戻り、お風呂に入りに行きました。お風呂は一般的な銭湯です。
その後夕飯と翌日の朝ご飯を買いにスーパーに行きました。僕は普段ほとんど包丁を握ることがない人間なので、一緒にわくわくに泊まっていたお姉さん二人のあとをただただついていくだけでした。
初日の夕飯は唐揚げとちょっとしたスープでした。唐揚げの味付けなんて小学校六年生以来やってなかったので新鮮でした。
この時間ぐらいからわくわくにだんだんと人が集まり始め、信太郎さんをはじめあつしさんの同級生の方が続々とやってきて、合計12人ぐらいはいたと思います。
皆さんまるで実家のようなくつろぎ方で、いい人たちばかりですぐに馴染んでいくことができました。
僕は大学のサークル関連で少しスマホを触らなければいけなかったのですが、それが終わった後は皆さんとお話ししたり、トランプの大富豪をしました。
どーでもいいですが今大富豪がブームらしいです。
だいたい十二時ぐらいには寝ました。
二日目
朝八時にあつしさんが迎えに来てくれることになっていたので、七時過ぎに起きてご飯食べて身支度しました。眠かった。
今日も昨日と同じ堆肥をキャリーに詰めていく作業でした。
お昼休憩ではラーメンを食べに行こうとして、二店連続で臨時休業の日に当たり悲しい思いをしました(笑)。
お昼の後も同じ作業だったのですが、途中であつしさんのお父さんとドライブに行きました。ドライブといってもトラックに積んだキャリーを運んだ先で下すのが一人だと大変なので、その手伝いに行きました。非常に天気が良く風が気持ちよかったです。
作業後は昨日と同じくわくわくにいったん戻ってから銭湯に行き、食材を買ってから戻りました。二日目の夜ご飯はシチューでした。
ご飯の前に近くの砂浜に行き海を見ました。確か小浜海岸とかいう名前だったと思います。売る覚えですみません…。ちょうど夕暮れ時だったため夕日がとてもきれいでした。
あまり天気がいい日ではなかったのですが、夕日が沈みかけてから晴れてきて素晴らしい時間を過ごしました。
ご飯を食べ終わり少し大富豪をしてから、懐かしのスーパーファミコンをやりました。
今の高校生とかは見たことないかもしれないですね
その後十一時ぐらいに星を見に連れて行ってもらいました。車で一時間ぐらい山道をクネクネと進んでいくと、周りに街灯がほとんどない見晴らしのいい場所につきました。
北斗七星があんなにはっきりと見えたことは今までなかったです。
何が何の星座かは全然分からなかったけど、ただぼーっと星空を眺めているのも案外楽しいものです。
あまりに寒くてすぐ帰ってしまったので、もう少しちゃんと着込んでいけばよかったなと少し後悔しました…
三日目
三日目は二日目にキャリーに詰めた堆肥を木の根元にまきました。畑の入り口までしかトラックが入っていけないので、そこからキャリーを乗せた台車を運んでいくのはなかなか骨が折れました。
あつしさんの家で初めて木になっている仏手柑を見ました。
午後はびわの袋掛けをしました。地上二メートルぐらいにある鉄パイプの上を移動しながら行う作業は勿論始めは怖かったですが、段々と楽しさが勝ってきました。非常に見晴らしもよく、気分爽快でした。
この日は夜大阪に戻る日だったので、余裕をもってわくわくに戻って掃除をしました。
みんなでラーメンを食べに行って六十谷駅まで送ってくれました。
合計で十一人にもなってわいわいご飯を食べに行きました。
少しの時間しかいることができませんでしたが、この二泊三日は非常に充実した時間を過ごすことができたと思います。普段はあまり経験することができないような体験をたくさんすることができ、更には温かい人々に囲まれた時間はとても楽しかったです。